その罪は終身刑で足りますか

2017年一番良かった映画は、ルーム。

 

観たのは2017年3月6日だから、もうほぼ一年前と言ってもいいくらいだけど、その後ルームを越える映画とは今年出会えなかった。この映画が他と絶対的に違って、わたしが強烈に惹かれたのが、実際に起こった事件を元にしているという点。

 

本作は、7年間も密室に監禁された女性がそこで生まれ育った5歳の息子のため命懸けで脱出に挑み、長い間世間から隔絶されていた彼らが社会に適応していく過程を描いている。そう、こんなことが自分の知らないところで実際に起こっていたのだ。むしろ元になっているフリッツル事件は、何倍も、何十倍も惨い。

 

フリッツル事件 - Wikipedia

 

読んでいて何度も何度も絶望した。彼女の24年間は、死刑や終身刑に換算出来ない。そんな絶望の後、人はどうなるのか。ルームはホラーであり、サスペンスであり、ドキュメンタリーでもホームドラマでもある。その塩梅が絶妙なのだ。

 

人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である。

(チャールズ・チャップリン)

 

ルーム、2018年もう一度観たい映画でもある。