白状します。9年前まで森田剛のことが苦手でした。

今週のお題が「今年見に行ってよかったもの」ということなので、初めてお題に挑戦してみようと思う。

わたしが今年見に行ってよかったものと言ったら、それはもう「V6 LIVE TOUR 2015-SINCE 1995~FOREVER-」一択だ。ちなみに入ったのは11月1日のオーラス公演。V6のコンサートも初めてだったし、代々木も初めてだったし、何ならひとりぼっちでジャニーズのコンサートへ行くのも初めてだった。しかも20周年、デビュー日、記憶に残らない方がおかしい。ところがどっこい、今では骨の髄まで強火事務所担のわたし、9年前まではV6にそこまで興味がなく、こと森田剛に至ってははっきり言って苦手だった。下手したらゴロツキくらいの認識だったかもしれない。ちなみに現在、森田剛に関しては普段から“剛様”と呼ばせていただいている。果たして9年前に一体何があったのか。

答えは単純明快。2006年の12月31日、初めてV6を生で見たのだ。そう、東京ドームのカウントダウンコンサートである。それもまた出演者の待機場所となるベンチ上のスタンド最前列で、当時関ジャニ∞の大倉担だったわたしは浮きに浮き足立っていた。そしてあの日、V6はHONEY BEATを初披露した。それだけ。たったそれだけでイメージを180度変えられるなんて。歌って踊る森田剛を生で拝んでから数日後、気付いたらわたしのメールアドレスは「go-tarimo@」になっていた。アドレスを変更してあんなに反響があったのは後にも先にもGOタリモだけだ。これぞマサラマザールトリピッピー。

以来、申し訳程度には映画のVHSやコンサートDVDを所持しているが、それでもわたしは森田剛含めV6に精通しているわけではないし、知らない事柄の方が多い。言わば初心者だ。そんなひよっこが乗り込んだV6の20周年記念コンサート、とにかく楽しかった。満足。大満足。一切の無駄がなかった。ジャニーズ事務所において個人的に重要視しているのが、そのグループにしか出来ないパフォーマンス、である。別に歌が下手だろうが踊りが揃わなかろうがそんなのは二の次だ。その点V6は、今のV6にしか出来ないV6のコンサートを魅せてくれた。確かにTOKIOだって嵐だってHey! Say! JUMPだってステージに上がったけれど、それだって、いや、全て込みでV6が20年間V6だった証だろう。舞台も映像も衣装も非常にシンプル。隅々まで簡素だった。だからこそレーザー演出やイスを使ったダンス、一つ一つがよく映えた。瞬きするのも惜しかった。最たるものが森田剛のあいさつである。


「皆さん今日はありがとうございました。そして何より20年間、V6というグループを信じて付いてきてくれてありがとうございました。嬉しいです。この6人で、20年やってこれて。また代々木で、同じ景色が見れて。そして、ファンのみんなもこんなに集まってくれて、ほんとに嬉しく思ってます。これからも、頑張っていきますんで、どうか、V6のことをよろしくお願いします。今日はありがとうございました。」


森田剛という人は一貫して多くを語らない。渋い。それが最大の魅力だと思う。20年間同じメンバーで活動する、それは決して平坦な道のりではなく、坂本昌行長野博・井ノ原快彦・森田剛三宅健岡田准一、彼らが一列に並んでる姿、見に行ってよかったどころか、もはや生きててよかったの世界。今までありがとうございました。これからもありがとうございます。ついでに全くお題関係ないけど、わたしが当日に投下したV6オーラスのレポと、某女性週刊誌さんの記事が見れば見る程酷似しているのだが、これはもしや原稿料何割かいただけるやつでしょうか。

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